キムチの歴史

キムチが現在のような唐辛子を使ったものになったのは、18世紀頃と言われています。
キムチという呼び方は、チムジ(塩水に漬けるという意味)に由来するとの説が有力です。
つまりキムチとは元々、塩漬物のことを指したものだったのです。

では、いつから唐辛子が入った、現在のスタイルに変わったのでしょうか?
一説によると、かつて遣唐使により日本から朝鮮半島に伝えられた赤唐辛子が、朝鮮半島の風土で育つなかで日本のそれとは違う独自の風味に育っていったそうです。
そして18世紀頃から朝鮮半島に唐辛子が普及し、その頃から唐辛子入りキムチが登場し、その後現在のように唐辛子以外に、にんにく、塩辛などが加えられるようになったといわれています。

キムチの効能

キムチの栄養素
キムチには、繊維質、無機質、ビタミンB1、B2、B12、タンパク質、カルシウム、カリウム、葉緑素などがバランスよく含まれています。
また、キムチは乳酸菌により発酵しますが、キムチ自体にも多くの乳酸菌が含まれており、(キムチ1g中約8億個:ヨーグルトなみ)整腸作用があります。
さらに乳酸菌の一種であるラクトバチルスは免疫細胞であるマクロファージの栄養分となり、免疫力を高めます。
キムチに使われている唐辛子には、消化液の分泌を促す作用があります。
唐辛子と生姜
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、胃腸粘膜を刺激して消化液の分泌を促進します。
隠し味である生姜はそれ自体が漢方薬のようなものです。
健胃、解毒、解熱、鼻づまり、鎮咳、吐き気止め、新陳代謝の促進をはじめ、保温作用により、風邪、腹痛、下痢、冷え性等に効果があるといわれています。
さらに生姜の辛味成分である、ジンゲロール、ジンゲロン等は胃液の分泌を促進し、消化促進、食欲増進をすすめる上に、強力な殺菌力も備えています。